防水工事に関する質問「マンション4階トイレの移設を考. . .」 | ヤマト工業株式会社
マンション4階トイレの移設を考えております。
既設のトイレの位置より約1m移動しますが、つまりの原因になるようなことはありませんか?つまりが考えられるようなことがありましたら対処方法など教えてください。
また、トイレの床は防水工事がされているのでしょうか?移設場所は下の階の人のことも考えて防水加工する必要があるのでしょうか?色々アドバイスお願いいたします。
投稿日時:2011/2/7 14:44
◆縦穴までの条件マンションであれば通常、PS(パイプスペースまたはパイプシュート)と呼ばれる、縦穴が通っています。
ここに給排水管やガス、電気管が1階や地下階から、最上階まで通っています。
そのため、この位置にあるメインの排水管にトイレの排水管を接続する必要があります。
給水管はポンプ等で圧力を掛けるため、配管は割と自由ですが、排水管は配管を水平にすると水が溜まる恐れがあるため、自然落下するように勾配(斜めにすること)が付けられます。
勾配は1/100(ひゃくぶんのいち)以上が必要で、1m=100cm水平移動すると、1cm高さが変わります。
そのため縦穴から離れれれば離れるほど、その高さも大きくなります。
例えば、1m移動すると、1cmは高くする必要があるため、床仕上げ面も最低でも1cm以上上がります。
わずか1cmと思いがちですが、1cmの違いで引っかかり等が格段に増える事もあるので、注意が必要です。
上記の事を考えれば①この角度(勾配)が急であること②配管の内径が大きい事③配管が直線に近い事④配管の継ぎ手(接続数が少ない事)の条件が揃えば、詰まりの原因になりにくいです。
逆の条件になれば詰まりやすくなります。
但し、詰まりにくくても、配管の劣化による破損や誤ってゴミを流す場合もあるため、メンテナンス口を設けると便利です。
◆スラブ防水工事2重床の場合、トイレ室内の床ではなく、その下のコンクリートの床面を防水処理します。
具体的には、配管や便器のオーバーフローがあった場合に床下で広がらないように囲いを作り、囲いとその中の床をシートやアスファルトなどで防水します。
トイレの壁立ち上りと、床をタイルなどで防水処理して、床面全体に勾配を作り、排水できるようにする方法もありますが、マンションであれば前者の方法が簡単です。
これは施工会社が方法を提示すると思います。
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