防水工事に関する質問|「築十年目の海沿いで約四十五坪二. . .」

よくそちらのメーカーさんとのトラブルで多く相談されるのが「１０年保証と言ったのに保証されない」と言う内容です。
理由は簡単です。
その方たちは「１０年保証」と聞いて、１０年目に行った工事も全て保証されると勘違いするのです。
実際には補足に書かれている内容しか保証されません。
瑕疵担保責任法の期間を考えれば、構造体は１０年問題なければ、次の１０年で問題が起きるとは考えづらいので、保証の焦点となるのはバルコニーの防水とシーリング打ち替えの防水に関する部分です。
塗装は含まれません。
当社と同じシーリング材を、そのメーカーさんは材料支給で施工させています。
大変良い材料ですが価格も高く施工性も悪いので１２００円/ｍでは安いかもしれません。
しかし、メーカーの下請けさんは驚くほど安い手間賃のみ工事を行うので、仕上がりは工事を行う人の良心や腕で大きく変わります。
この部分はギャンブルとしか言いようがないです。
つい最近ですが、そのメーカーさんで１０年目の改修工事をなさった方が、「シーリングの施工が大変悪く塗装も剥がれてしまったがメーカーは保証してくれない。
」という相談を頂きました。
その方によると、「メーカーは『防水性は問題なく、塗装は保証の対象ではない』としていいる。
」そうです。
もちろん大変心配なさていますし、後悔もされています。
シールの大きさが１０×１０か、１５×１０ありますので確かに防水性は問題ないのかもしれませんが。。。
塗装は論外のレベルです。
ズバリですが、あなたが払った価格の３０％は先ずそのメーカーがとります。
最近は、残った中からさらに「現場協力」という名目で10％引かれます。
残りの６割で、足場も防水もシーリングも塗装も行うわけです。
保証の対象となる防水とシーリングは比較的優遇されますが・・・・私は、刷毛の使い方もろくに出来ない素人の様な人がそのメーカーの下請けで工事をしている姿を何度も見ています。
日当も正規の職にお半分ぐらいです（実際に聞きました）。
ある日、そのメーカーの作った住宅団地で、雨が上がった直後に屋根を塗っている業者を見ました。
その斜め前のお宅で施工（当社はその日洗浄をしていました）していたので、とんでもない工事の例としてご主人にお話しした所、ご主人がその話しをななめ前のお宅にしたので大騒ぎとなりました。
ななめ前の家の旦那さんは、すぐにメーカーの担当者を呼び出して詰め寄っていまして、最後は怒鳴り合いになりました。
その担当者が「ウチはメーカーですから問題ないです！」と根拠のない言い訳をしてたので、お客様も唖然としてしまいました。
結局外壁の塗装もトラブルになって、その他のご近所の工事が全てストップしました。
１０年保証は魅力的ですが、今回の工事では防水関連しか保証されないという事をよく覚えておいてください。
そして、小雨が降っている日に平気で工事をしているような業者が来ても良いのでしたら、メーカーは安心ではないでしょうか？価格は安いです。
でも、さらにそこからメーカーが大きく利益を取ってる事も覚えておいてください。
（メーカーが利益を取るのは当然ですが、本来なら専門業者より少し高くなるのがまともです。
専門業者より安くし、しかも利益を多く取れば、おのずと起こることは想像でします。
）